メディア
連載
» 2018年03月23日 11時00分 公開

Q&Aで学ぶマイコン講座(40):マイコンの発熱 ―― 検討事項と熱計算方法 (3/4)

[菅井賢(STマイクロエレクトロニクス),EDN Japan]

熱計算例

 では、具体的に熱計算をしてみましょう。図3として「Q&Aで学ぶマイコン講座(23):消費電力の計算方法」の図1を再掲載します。

図3:マイコンの電流計算例「Q&Aで学ぶマイコン講座(23):消費電力の計算方法」図1の再掲載) (クリックで拡大)

 ここでは、周辺機能の電流値がTpy.値(代表値)しか記載されていませんので、Typ.値の電流値を合計して総電流値を求めています。もし、最大電流値が必要な場合は、マイコンメーカーに問い合わせましょう。

 図3から、総電流値は1万434μA(10.434mA)です。電源電圧VDDは3.0Vですので、総電力は10.434mA×3V=31.302mWになります。

 周囲温度が75℃で、LQFP100パッケージの場合は、図2から熱抵抗は43℃/Wであるため、PN接合部温度は75℃+(31.302mW×43℃/W)=76.369℃になります。76.369℃は図4に示すように、スペック内に入っているので、問題ありません。

図4:マイコンの熱計算例 (クリックで拡大)

電力計算の際の注意

 ここでは端子の流入電流、流出電流は含みませんでしたが、もし端子の流入/流出電流を含んだより細かい計算を行いたい場合は、計算に使用する電圧値に注意が必要です。それは出力バッファのMOSの電圧降下分と流入/流出電流の積が、端子の消費電力になります。すなわちPIO=Σ(VOL×IOL)+Σ((VDD−VOH)×IOH)となります。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

EDN 海外ネットワーク

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from UBM Electronics, a division of United Business Media LLC.