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効率最大99%の双方向同期型バックブーストコンルネサス ISL81601、ISL81401、ISL81401A

ルネサス エレクトロニクスは、双方向4スイッチ同期型バックブーストコントローラー「ISL81601」「ISL81401」を発表した。スムーズなモード遷移が可能で、POLと電圧レール変換をピーク効率最大99%で実行する。

» 2018年10月18日 09時30分 公開
[EDN Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2018年10月、双方向4スイッチ同期型バックブーストコントローラー「ISL81601」「ISL81401」と、ISL81401の単方向バージョン「ISL81401A」を発表した。1000個購入時の参考単価は、ISL81601の38-lead HTSSOPパッケージが3.99米ドル、32-lead QFNパッケージが3.69米ドル。32-lead QFNパッケージのISL81401は2.79米ドル、ISL81401Aが2.29米ドル(いずれも税別)

 ISL81601とISL81401は、昇圧・降圧モードのどちらでも、両端でピーク電流を検出し、サイクルごとに両方向への電流が制限できる。この双方向ピーク電流検出機能により、放電のための外部回路や負荷に電力を供給するためのバッテリー充電を不要にした。DCバックアップ電源、バッテリーで駆動する医療機器、産業機器、通信機器などに適している。

双方向同期型バックブーストコントローラー「ISL81601」「ISL81401」

独自のバックブーストアルゴリズムを採用

 両製品に採用された独自のバックブーストアルゴリズムは、昇圧・降圧の各モード、昇降圧モードのモード遷移をスムーズにする。また、Voutでの低周波数リップルを軽減することで、過渡電圧時におけるラインや負荷の障害を最小限にする。

 多層の過電流保護機能と精度管理アルゴリズムも追加されており、Voutでは最低0.1Vまでの精度で定電流を供給。最大99%のピーク効率でPOL(ポイントオブロード)と電圧レール変換を実行する。複数のコントローラーを並列に接続すれば、システム電源を容易に拡張できる。

 プログラム可能な周波数は100k〜600kHz。入力電圧は、ISL81601が4.5〜60V、ISL81401とISL81401Aが4.5〜40V、出力電圧はISL81601が0.8〜60V、ISL81401とISL81401Aが0.8〜40Vとなっている。

 他に、適応型貫通電流保護を備えたMOSFETドライバ、バッテリーの寿命を延長する低負荷効率モードや2.7μAシャットダウン電流、低EMI用周波数ディザリング、過剰温度や低電圧、短絡から保護する機能を提供する。

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