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» 2019年01月10日 11時00分 公開

Wired, Weird:海外通販サイトからの部品購入メリットと難しさ (4/4)

[山平豊(NSS九州),EDN Japan]
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返事がないので、自ら対応……

 やむを得ず取扱説明書を温調器メーカーのWebサイトで探したが、生産中止品のためにメーカーのWebサイトには取扱説明書は存在しなかった。不具合の現象からすると温調器の内部で設定されたセンサーと接続したセンサーが一致していないように思えた。そこでこの温調器の型名でWeb検索したところ、英文の取扱説明書が見つかった。

 さっそく温調器のセンサーの設定データを引き出し、英文の取扱説明書で確認したらセンサーの設定は0〜5Vの電圧入力設定だった。これではPT-100を接続しても正常に動作するはずがない、センサーの設定をPT-100に変更すると正常に動作した。図5に示す。

図5:今度は正常に動作した

 図5でセンサーの先端を指で触れることでセンサーに体温が伝わって温調器の表示温度が上がっており、温調器は正常に動作するようになった。このように海外からの購買では購入後に不具合が発生することがある。しかしトラブルが発生したら購入者がトラブルを自身で解決するしかない。

安くて手に入れやすいが、備えは必要

 このように、海外通販サイトからの部品購入で出くわしたトラブルを紹介したが、中古品を海外から購買することには大きなメリットがある。それは、国内では買えない部品が買えることや安価に部品が買えることだ。特に電子部品の価格は国内の5分の1から3分の1程度であり、さらに配送費用が無料のものも多く、大きなメリットがある。ただし配送無料だと納期が3週間はかかる。また、買った部品の責任は購入者が負うことになる。このリスクをカバーするためには複数のWebサイトの情報をうまく活用し、部品の特性を調べて良品と判断する道具や能力も必要だ。なお、購入した部品が不良であれば販売者に支払った費用は回収できる。

 今までも多くの修理依頼品に海外から購入した安価な部品を使い、顧客へは安価な修理価格を提供できたが、ほとんど問題は起こっていない。なお数年後には海外からの無料配送はなくなると思われるので、修理に必要な部品は今のうちに確保した方が良いかもしれない。

 次回は、今回紹介できなかった海外通販サイトで購入した際のトラブル事例(受領した部品を返品せざるを得なくなったケースと、急ぎの部品が輸送中に行方不明になったトラブル)を紹介する予定だ。

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