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未使用GPIO(汎用I/O)の処理はどうすれば良いの?Q&Aで学ぶマイコン講座(5)(1/3 ページ)

マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。5回目は、初心者の方からよく質問される「未使用GPIO(汎用I/O)の処理はどうすれば良いの?」についてです。

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 素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。

 今回は、初心者から多く寄せられる質問です。

「Q&Aで学ぶマイコン講座」過去の質問一覧はこちら


 マイコンの端子で使わないGPIOがあるのですが、どのように処理すれば良いのでしょうか?

 未使用GPIOの処理は、端子の内部構造に依存しますので、端子によって異なります。一般的には電位を固定し、ノイズなどで端子の電位が変動しないようにします。未使用GPIOはハイインピーダンスに設定して、開放状態でも論理的にマイコンの動作に悪さをすることはありません。ただ、ノイズなどが入ってマイコンが誤動作したり、ラッチアップを誘発して破壊したりする場合が考えられます。その為、10k〜100kΩ程度のプルアップ抵抗やプルダウン抵抗で電位を固定しておくことをお勧めします(図1(a))。


【図1】未使用のGPIOの処理例

 プルアップ抵抗やプルダウン抵抗が内蔵されているGPIOもあります。これらを利用すると外付け部品を減らすことができます(図2(b))。また、GPIOを出力端子に設定して、”High”または”Low”を出力しても電位は固定できますが(図1(c))、万が一、事故などで端子が電源に短絡したときに大電流が流れて、マイコンが破壊することが考えられますので、抵抗を介することをお勧めします。


【図2】GPIOの構成

 通常、処理方法はマニュアルに記載されていますが、記載されていない場合はマイコンメーカーに確認してください。

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