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同期整流機能を搭載したLLC共振コントローラフェアチャイルド FAN7688

フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは、同期整流機能と電流モード制御を搭載したLLC共振コントローラ「FAN7688」を発売した。出力負荷変動に対し、高精度で高速な出力制御を可能にした。

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 フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは2015年10月、同期整流機能と電流モード制御を搭載した、LLC共振コントローラ「FAN7688」を発売した。サーバ、通信向けの大規模直流電源装置や、PC、テレビの電源効率と信頼性向上に貢献するという。

同期整流機能と電流モード制御を採用

 FAN7688は、同期整流機能に加え、従来の電圧モード制御とは異なる独自の電流モード制御技術を採用。これら2つの機能により、出力負荷変動に対して高精度で高速な出力制御を可能にした。

 制御ループを簡素化したことで、従来のLLC共振コントローラに比べ、絶縁型DC-DC電源の電源設計が容易にできる。アダプティブデュアルエッジ同期整流制御方式により、出力負荷変動/入力電圧変動の双方で安定した同期整流動作も可能にしている。


LLC共振コントローラ「FAN7688」

 チャージコントロールに基づく電流モード制御は、AC入力の電力を制限しながら、簡単なフィードバックループ構成で出力コントロールが可能。閉ループのソフトスタートは、負荷状態にかかわらず、出力電圧を単調に上昇させることができる。

 さらに、適応型デッドタイムコントロールにより、2次側同期整流用MOSFETのボディダイオード導通時間を最小化し、その効率を最大化するという。

 操作周波数は39k〜690kHzで、動作温度範囲は−40〜125℃。過負荷保護、過電流保護、出力短絡保護、過電圧保護などの保護機能も備えた。単価は1.7米ドル/1000個で、評価ボード「FEBFAN7668」、「FEBFAN7688A」もそろえている。

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