最大95％の効率実現したDC-DC降圧電源モジュール：インターシル ISL8205M／ISL8202M

5A品と3A品

　インターシルは2016年5月、シングルチャネルDC-DC降圧電源モジュールの新製品「ISL8205M」「ISL8202M」を発表した。高い電力密度と最大95％の効率を発揮する。

　両製品は高さが1.85mmでプリント基板の裏面に直接実装できるため、基板上部のスペースを空けることができる。ピン互換性により、まず3Aの最大出力電流ISL8202Mを使い、次に出力電流がより高いISL8205Mへの移行が可能だ。マルチPOL出力レールを搭載したパワーツリーも採用できるという。モジュールにコントローラ、MOSFET、インダクター、受動部品を集積した包括的な電源で、システム設計を簡素化する。

　入力電圧範囲は2.6〜5.5V。最小0.6Vまでの可変出力電圧、±1.6％の精度を提供する。680kHzから3.5MHzの可変スイッチング周波数で、デフォルト値は1.8MHzだ。

シングルチャンネルDC-DC降圧電源モジュール「ISL8205M」「ISL8202M」

異常な動作条件下でも安全に動作する、複数の保護機能

　両製品は、高効率と消費電力低減機能をバッテリー駆動機器向けに提供し、バッテリー寿命を延長してEnergy Star準拠製品をサポートする。軽負荷効率を選択でき、100％のデューティサイクルモード、静止電流50μAにより、軽負荷時に効率を向上し、消費電力を低減するという。

　また、銅リードフレーム構造で、エアフローやヒートシンクがなくても広い温度範囲でフル負荷動作する。入力電圧の電圧低下ロックアウト、過温度、ヒカップモード時の過電流／短絡など異常な動作条件下でも安全な動作を確保する保護機能を搭載した。

　1000個購入時の単価は、ISL8205Mが3.79米ドル、ISL8202Mが2.79米ドルで、いずれも4.5×7.5×1.85mmの22ピンQFNパッケージで提供される。また、評価ボード「SL8205MEVAL1Z」「ISL8202MEVAL1Z」は、それぞれ69米ドルとなっている。

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