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クラス最高の精度実現、ΣΔ型A-Dコンバーターアナログ・デバイセズ AD7768シリーズ

アナログ・デバイセズは、シグマデルタ(ΣΔ)型A-Dコンバーター「AD7768」シリーズを発表した。計測機器や電力モニター、医療機器など、高い信号品質が要求される用途に向ける。

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広いDレンジと最高レベルのINL性能を実現

 アナログ・デバイセズは2016年6月、シグマデルタ(ΣΔ)型A-Dコンバーター「AD7768」シリーズを発表した。計測機器や電力モニター、医療機器など、高い信号品質が要求される用途に向ける。AD7768シリーズは、分解能やチャンネル数によって3製品を用意している。分解能が24ビットで8チャンネルタイプの「AD7768」と4チャンネルタイプの「AD7768-4」、分解能が16ビットで8チャンネルタイプの「AD7761」である。出力データレートはいずれも256kサンプル/秒である。


ΣΔ型A-Dコンバーター「AD7768」シリーズのブロック図 (クリックで拡大) 出典:アナログ・デバイセズ

 AD7768シリーズは、用途に応じて消費電力や入力帯域、スピードのモード選択を可能とするΣΔ変調器と、デジタルフィルターをチャンネルごとに内蔵している。これにより、計測用途では、DC/AC入力信号に対して、同時サンプリングと精度の高い測定を可能とした。電力網を監視する用途では、広い帯域幅によって、高調波歪みを検出することができ、電力網の不平衡をこれまでより高い精度で検出/診断できるという。

 また、AD7768とAD7768-4は、同等性能の競合製品に比べて、ダイナミックレンジが6dB広い。その上、業界最高レベルの積分非直線性(INL)性能を実現している。しかも、競合製品に比べてオフセットエラーが約10分の1、ゲインエラーは30分の1、ゲインドリフトは2分の1と、大きく性能を上回っているという。

 製品はいずれも出荷中で、1000個購入時の単価はAD7768が18.95米ドル、AD7768-4が10.75米ドル、AD7761は7.75米ドルである。3製品とも、64端子LQFPで供給する。

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