最大1.5Mバイトのフラッシュを内蔵したマイコン：STマイクロ STM32F413など
STマイクロエレクトロニクスは、最大1.5Mバイトのフラッシュメモリと320Kバイトのメモリを内蔵した、32ビットマイコン「STM32F413」「STM32F423」を発表した。
SAIなどの音声認識インタフェースを搭載
STマイクロエレクトロニクスは2016年12月、最大1.5Mバイトのフラッシュメモリと320Kバイトのメモリを内蔵した、32ビットマイコン「STM32F413」「STM32F423」を発表した。最高125℃で動作が可能で、常時動作するセンサーシステムや産業機器に対応する。
両製品は、シリアルオーディオインタフェース（SAI）やビームフォーミング向けのマルチチャンネルDFSDM（Digital Filter for Sigma-Delta Modulator）による音声認識インタフェースなどを搭載。12ビットD-Aコンバーターを2ユニット、最大10チャンネルのUART、3チャンネルのCAN 2.0Bアクティブインタフェースなども集積した。
また、最新のRAMアクセススキームを採用。命令／データ（I／D）バスとシステムバス（SBUS）で個別のRAM1領域とRAM2領域に接続し、バスの競合を最小化した。プロセッサには最大100MHzのARM Cortex-M4を搭載し、同社独自の低消費電力技術を組み合わせることで、RUNモード電流を最小112μA/MHzまで低減している。
暗号化機能を強化したSTM32F423には、真乱数発生器とAES-256暗号化用ハードウェアアクセラレーターを搭載。IoT（モノのインターネット）機器への活用も可能だ。
両製品は現在販売中で、4.039×3.951mmのWLCSP81、144ピンのLQFPなど7種類のパッケージで提供される。WLCSP81パッケージの参考サンプル価格は約4.73米ドル。マイコン開発ボード「NUCLEO-F413ZH」の価格は19米ドルとなる。
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