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Wired, Weird:

制御用PCの修理(後編) 熱破損を起こした3つの原因 (1/3)

前回に引き続き、半導体製造装置に使用されている制御用PCの修理の模様について報告する。CPU横に頭が膨れた電解コンデンサーがあり、どうも放熱設計がうまくなかったようだ。故障原因を考察していこう。

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接着剤で固定されたコネクター

 前回は、半導体製造現場で使用されている小型の制御用PC(電源が入らないという症状)の故障箇所を特定した経緯と結果を報告した。今回はその続きを報告する。

 前回も紹介したが、修理を完了させるために代替のCPU基板を米国の通販サイトで購入した。手配したCPU基板の価格は送料込みで1万円弱と安かった。ただ、手元に基板が届くまで1週間以上はかかる。顧客からは「早く修理品を納品するように」と催促があったが、基板が米国から届くのを待つしかない。

 代替品を待ちながらこのCPU基板について詳細を調べておくことにした。Web検索するとこのCPU基板の説明書が運よく見つかった。説明書を参考にCPU基板のコネクターの配置を確認した。図1に示す。

図1:説明書を参考にコネクターの配置を確認した
図1:説明書を参考にコネクターの配置を確認した

 CPU基板には8本のコネクターが接続されていた。図1を基に、CPU基板に接続されていた8本のコネクターにマークをつけて取り外した。取り外し前のCPU基板を図2に示す。

図2:取り外し前のCPU基板
図2:取り外し前のCPU基板 (クリックで拡大)

 8本中6本のコネクターは接着剤で固定されていたが、何とか接着剤をはがしてコネクターを抜いた。記載しないがコネクターを元に戻すため詳細なケーブルの接続資料も作成した。

代替品に無事交換

 代替のCPU基板は注文して13日目にようやく手元に届いた。さっそくCPU基板に8本のケーブルを接続して、マザーボードに実装して通電したらPower表示と基板上のLEDが点灯した。しかし、ディスプレイに表示が出なかった。CPU基板を外してコネクターを差し直し、再通電したらディスプレイに表示が出るようになった。顧客から送られていたハードディスクを入れて再び立ち上げると、無事にWindowsの画面が表示された。これでこのPCの修理はほぼ完了だ。

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