液晶ディスプレイは、旧来型のブラウン管を置き換えるものとして、広範な用途で主役の座を射止めた。そして、液晶ディスプレイは、現在も継続的に改善されている。しかしながら、有機ELディスプレイや電子ペーパーなども、少しずつではあるが用途を拡大しつつある。では、それぞれのディスプレイ技術には、どのような特徴があり、どのような進化を遂げているのだろうか。
3D映画の公開や、3Dテレビ、3Dビデオカメラの発売や発表が相次ぐなど、3D業界の勢いは加速するばかりだ。今後も3D対応機器やコンテンツが増加するのは間違いないが、一般家庭に3Dテレビを普及させるには、3Dメガネやディスプレイ、コンテンツの配信方法についての課題を解決しなければならない。本稿では、3Dの実現方式について簡単に見直した後、3Dを普及させる上で問題となる事柄を指摘してみたい。
ディスプレイ用のインターフェース規格であるDisplayPort。これに対応したICが、パソコン、液晶モニター、グラフィックスカードなどの機器に搭載されるようになってきた。しかし、DisplayPort対応ICの生産量が増えて価格が低下し、民生電子機器における類似の規格であるHDMIの脅威となるまでには、少なくとも5年はかかるだろう。
携帯電話機をはじめ、各種機器に映像機能が組み込まれるのは当たり前のことになった。どのような機器でも、より良い映像が求められるのは必然だが、機器/アプリケーションによって、その仕様/実装技術の最適な選択肢は異なる。本稿では、高品位(HD)な映像を実現するためのさまざまな技術についてまとめる。
HD映像に対応した大画面の液晶/プラズマテレビが登場したことにより、デジタルテレビ放送やHD信号のインターフェースの普及が加速している。しかしながら、従来からのSD映像を可能な限り高画質で表示することは、今後も重要な要件となる。本稿では、コムフィルタを用い、HDディスプレイでSD映像を高画質に表示する方法について解説する。
デジタルカメラが極めて広範に普及した結果、消費者は、画素数が多いことだけに重きを置くことはなくなった。それでは、メーカーはどこに差異化要因を求めればよいのか。デジタルカメラの売り上げ減少に歯止めをかけるものは何なのか。
携帯電話機や携帯型音楽プレーヤなどの民生電子機器に搭載されるフルカラーグラフィックディスプレイが最終消費者を引きつけるようになった。組み込み機器の分野にも新しい波が押し寄せている。