デジカメが笑顔を認識できるワケ：いまさら聞けないデジタル家電の仕組みを解説（2/2 ページ）
2） 笑顔レベルを確認しながら撮影できる
スマイルシャッターの仕組みは、顔認識で使用する照合データに笑顔の解析データを追加したものです。笑顔が認識されると、自動でシャッターが切れます。
画像4 スマイルシャッターの使用例 ツールバー右の三角矢印を超えた瞬間にシャッターが切れる。矢印の高さ（スマイル検出感度）をメニューで3段階に切り替えられる（クリックで画像が拡大します）注：ソニー最新の「スマイルシャッター」機能では、顔認識と同様の手法で、子どもと大人を自動判別し、それぞれの笑顔を優先した撮影もできます。
笑顔って人によって違うと思うけど、どんな笑顔でも反応するの？ 普通にしていてもほほえんでたり、にやにやしているように見える人がいるじゃん！ そういう人の場合は、カメラを向けた瞬間にシャッターが切れたりしたりして……？
うーん、それはその人の笑顔っぷりによるかな。さっきいった“学習された笑顔”に適合するか、それ以上に笑っていると切れるかもね。スマイルシャッターでは、“笑顔の絶対値” を設けていて、笑顔レベルを3段階に分けているんだ。設定は自分で変えることができるよ。レベルを高くすると感度が上がって、少しの笑顔でも認識される。逆に、レベルを低くすると少しくらいの笑顔では認識されなくなる。機種によっては笑顔レベルがツールバーで表示されるから、液晶を見ればどのくらいの笑顔でシャッターが切れるかも確認できる。……って、乙女ちゃん、自分のカメラなのに知らなかったの？
え、あ、うーん何か出ているのには気づいてたかも。しかし、すごいねぇ……。
なんかって……もぅ。ちなみに顔認識システムを応用した笑顔認識は、ハンディカムにも搭載されてるんだ。動画を撮りながら笑顔を認識すると、その笑顔の場面だけ後で取り出せる。検索としても便利だよね。
顔認識システムは、人の顔にピントの合った効果的な人物画を“撮る・検索する・見せる”技術として、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラを始め、HDD搭載DVDレコーダーなどへも応用されています。
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