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入力電圧範囲が8V〜36Vの絶縁型DC-DCコンバータ向けHブリッジドライバIC

» 2011年08月25日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 Maxim Integrated Productsは2011年8月、入力電圧範囲が8V〜36Vの絶縁型DC-DCコンバータ向けHブリッジドライバIC「MAX13256」を発表した。主に、スマートメーターや産業用機器、医療用機器の用途に向ける。すでに量産を開始している。1000個以上購入時の参考単価は2.85米ドル。

 スマートメーターなど、商用電源に直接接続して用いるタイプの機器は、高電圧である商用電源から電力を得ながら、ユーザーや内部回路をその高電圧から守る必要がある。このため、商用電源からの電力をトランスによって絶縁する絶縁型DC-DCコンバータが搭載されている。MAX13256は、このような絶縁型DC-DCコンバータに用いられる製品で、2個のnチャンネルMOSFET、2個のpチャンネルMOSFET、1個のドライバICが集積されている。同ICを用いることにより、一般的なHブリッジとトランスを用いた絶縁型DC-DCコンバータと比べて、部品点数を16個減らすことができるという。


 MAX13256は、入力電圧範囲が8V〜36Vと広いので、機器によって異なるさまざまな入力電圧に対応することができる。また、外部電源電圧を安定化する必要もない。出力電圧は、トランスの巻き線比を調節することにより任意に設定することが可能である。絶縁型DC-DCコンバータの1次側トランスを駆動するための電流は最大で300mAまで出力することができる。同ICを使用したDC-DCコンバータの出力は最大10W、変換効率は最大90%に達する。スタンバイ時の消費電流は、0.65mAに抑えられている。外付けの抵抗を用いて、トランスの2次側の負荷電流を215mA〜650mAの範囲で制限できる過電流制限機能などの保護機能も備える。

 パッケージは、外形寸法が3.0mm×3.0mmの10端子TDFN。動作温度範囲は、車載機器でも利用可能な−40〜125℃となっている。

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