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帯域1.4GHzで消費電力が約115mWのA-Dコンバータ駆動用差動アンプ

» 2011年11月02日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 Intersilは2011年10月、低消費電力かつ低歪み(ひずみ)の差動アンプ「ISL55211」を発表した。主に、同社が2011年2月に発表したA-Dコンバータ「ISLA214P50」(関連ニュース)などについて、基本性能に対する影響を最小限に抑えながら駆動する用途に向ける。なお、ISLA214P50の主な用途は、パワーアンプ、レーダー、衛星用のアンテナアレイ、通信機器などとなっている。パッケージは、外形寸法が3×3mmの16端子TQFN。1000個購入時の単価は3.75米ドルである。


 ISL55211は、3.3Vの単一電源で動作する。無負荷時の消費電流が35mAであることから、消費電力は約115mWと小さい。さらに、パワーシャットダウンモードのときには、消費電流を400μAに抑えることができる。同モードで動作する際には、ISL55211に接続するA-Dコンバータの保護と、通常モードへの復帰に要する時間の短縮を目的として、出力はコモンモード電圧でバイアスされる。

 この他の仕様は以下の通り。ゲインは、2倍、4倍、5倍のいずれかに固定で設定する。どのゲインに設定する場合にも1.4GHzという広い帯域を確保することが可能だ。3次相互変調歪みは−100dBc未満で、出力ノイズも10nV/√Hz未満に抑えた。スルーレートは5600V/μsである。

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