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等価直列インダクタンスが従来比1/10のアルミ固体電解コンデンサ

» 2011年11月22日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 ルビコンは、等価直列インダクタンス(ESL)が同社従来品に比べて1/10と小さいアルミ固体電解コンデンサ「MAT-Cシリーズ」を発売した。主に、スマートフォンやタブレット端末、カーナビゲーションシステムなど、高密度の実装が求められる機器の用途に向ける。2012年1月にサンプル出荷を始める。量産は2012年6月から、50万個/月の規模で開始する予定。


 MAT-Cシリーズは、同社がこれまで提供してきた2端子型のアルミ固体電解コンデンサ「PC-CON」の基本技術を生かしつつ、電極の多端子化や回路設計の工夫を盛り込むことでESLを抑制した。ESLを抑えることで、数十MHz以上の高周波数帯域まで安定したインピーダンス特性が得られる。これまで、広帯域で安定したインピーダンス特性を得るには、静電容量の異なる複数のコンデンサを組み合わせる手法が一般的だった。MAT-Cシリーズを使えば、広帯域で利用する場合のコンデンサの使用数を削減できるとともに、それらの寄生容量によって引き起こされる反共振現象の発生を抑えられるという。

 静電容量が異なる4品種を用意した。120Hzの交流信号に対する静電容量が15〜100μFの「T45」、47〜180μFの「T55」、68〜270μFの「T60」、150〜560μFの「T85」である。外形寸法は、T45が4.5mm角、T55が5.5mm角、T60が6.0mm角、T85が8.5mm角。厚みは、いずれの品種も1.0mmである。

 100kHzにおける等価直列抵抗(ESR)は、T85が最も小さく3〜9mΩ。使用温度範囲は−55〜105℃、定格電圧範囲は2.5〜6.3Vである。

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