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アクティブPFCを集積したDC-DCコントローラIC、0.97以上の力率を達成可能

» 2011年12月05日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 リニアテクノロジーは2011年12月、絶縁型のフライバックDC-DCコンバータIC「LT3798」を発表した。アクティブ力率改善回路(PFC)を集積したことを特徴とする。主に、産業用機器、電気自動車やハイブリッド車、医療用機器など入力電圧の高い機器における電力変換の用途に向ける。既に量産を開始している。1000個購入時の参考単価は225円。


 LT3798は、アクティブPFCを集積しているので、スイッチング電力段や関連部品を追加することなくDC-DCコンバータの入力電流を動的に調整することができる。最大力率は0.97を超えるという。出力電圧をトランスの1次側で検出する機能も備えているので、オプトアイソレータや信号トランスといった2次側出力からの帰還用部品が不要である。

 また、LT3798を用いたDC-DCコンバータは、高調波の電流規制規格であるIEC61000-3-2に容易に適合可能である。さらに、電力出力が100Wまでであれば、86%以上の変換効率を持つDC-DCコンバータを実現できるという。

 その他の仕様は以下の通り。入力電圧範囲は10〜38V。パッケージは16端子のMSOP。動作温度範囲が−40〜125℃のEグレードとIグレード、−40〜150℃のHグレードの3品種がある。

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