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A-DコンバータやLEDドライバを集積した照度/赤外線近接センサーMaxim MAX44000

Maxim Integrated Productsの光センサーIC「MAX44000」は、照度センサーと赤外線近接センサーに加えて、A-Dコンバータや外付けの赤外線LED素子を駆動するドライバ回路なども集積している。

» 2012年01月05日 14時35分 公開
[EDN Japan]

 Maxim Integrated Productsは2012年1月、照度(ALS:Ambient Light Sensing)と赤外線による近接の検知が可能な光センサーIC「MAX44000」を発表した。同社のBiCMOS製造プロセスを用いることにより、2種類のセンサーに加えて、A-Dコンバータやデジタル信号を出力するためのI2Cインタフェース、外付けの赤外線LED素子を駆動するドライバ回路なども集積している。主に、周辺環境の照度に合わせて液晶ディスプレイの輝度を調節したり、スマートフォンで通話する際にタッチパネルの動作を停止したりする用途に向ける。既に販売を開始している。1000個購入時の単価は1.65米ドル。


 照度センサーは、ダイナミックレンジが0.03〜6万5535ルクスと広い。一方、赤外線近接センサーは、周辺環境の可視光と赤外線をフィルタリングする回路によって、より正確な近接の検知が可能になっている。また、内蔵のドライバ回路で駆動する外付け赤外線LED素子を用いれば、さらに高い精度の近接検知が可能になる。

 MAX44000は、消費電流が小さいことも大きな特徴である。照度センサーだけを動作させる場合は5μAで、照度センサーと赤外線近接センサーの両方を動作させる場合は7μAとなっている。両センサーとともに外付け赤外線LED素子のドライバ回路を用いると消費電流は70μAとなる(LED電流が100mAの場合)。

 その他の主な仕様は以下の通り。電源電圧は1.7〜3.6V。外付け赤外線LED素子のドライバ回路は、LED電流を10〜110mAの範囲で設定できる。パッケージは、外形寸法が2×2×0.6mmで、6端子のUTDFN-Optoで提供される。動作温度範囲は−40〜105℃となっている。

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