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ESD保護用ダイオード、±2万Vの放電から電子回路を保護インフィニオン ESD5V3L1B

Infineon Technologiesの過渡電圧サプレッサ(TVS)ダイオード「ESD5V3L1B」は、携帯機器にヘッドフォンやキーボードといった周辺機器のコネクタを抜き挿ししたときに発生するESDから、内部の電子回路を保護する用途に最適である。

» 2012年01月24日 11時33分 公開
[EDN Japan]

 Infineon Technologiesは2012年1月、±2万Vの静電気放電(ESD)に対応した過渡電圧サプレッサ(TVS)ダイオード「ESD5V3L1B」を発表した。ヘッドフォンやキーボードといった周辺機器のコネクタを抜き挿ししたときに発生するESDから電子回路を保護する役割を担う。対象機器は、スマートフォンやタブレットPC、電子書籍リーダー、ノートPCといった携帯機器である。既にサンプル出荷および、量産を開始している。価格は公表していない。


 ESD5V3L1Bは、機器の外部インタフェース回路に実装することで、ESDが発生したときに低抵抗の導通分路となり、機器の基板に実装されたICや電子部品に過剰なエネルギーが加わるのを防ぐ。「IEC61000-4-2」で規定されたESD保護の基準値である8000Vを上回る±2万VまでのESD放電を吸収できる。

 オン状態抵抗値(動的抵抗値)は0.22Ω。±5.3V以内の電圧が印加される単線の保護に適している。外形寸法は、0.62×0.32×0.31mmまたは、1.0×0.6x0.39mmである。

 この他同社は、ESD対策を施した回路を迅速に設計できるように、TVSダイオードのシミュレーションモデルをオンラインで提供している。

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