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太陽光発電装置などの用途に適した耐圧600VのIGBTIR IRGP4640Dなど

新製品は耐圧600VのIGBTである。スイッチング周波数が高く、かつ広い周波数範囲が求められる太陽光発電装置などの用途に適しており、より高いシステム効率と優れた過渡特性を提供する。

» 2013年02月18日 13時32分 公開
[EDN Japan]

 インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は2013年2月、耐圧600VのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を3品種発表した。スイッチング周波数が8〜30kHzと、高速で広い周波数範囲を必要とする無停電電源(UPS)や太陽光発電装置、電磁調理器、産業用モーターといった用途に向ける。

 新製品は、最大コレクタ電流が40Aの「IRGP4640D」、50Aの「IRGP4650D」、60Aの「IRGP4660D」の3品種がある。これらの製品は、薄型ウエハー上にトレンチ構造を用いて製造されており、高いスイッチング周波数で動作させる場合でも、導通損失とスイッチング損失を低く抑えることができる。また、逆回復電荷(Qrr)が小さいソフトリカバリダイオードも同一パッケージ内に実装されている。

 新製品は、短絡耐量が5μsで高速スイッチング向けに最適化されており、並列接続しやすいようコレクタ-エミッタ間の電圧VCE(on)は1.6Vと低く、温度係数は「正」である。新製品はスイッチング周波数範囲が広い用途にも適しており、より高いシステム効率と優れた過度特性を得ることができる。

 パッケージはTO-247で供給され、最大接合部温度は175℃である。1万個購入時の参考単価の一例は、最大コレクタ電流が40AのIRGP4640Dが2.15米ドルより。

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