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最高レベルの性能を達成、キーサイトが信号発生器とシグナルアナライザキーサイト N5193A/N9040B(2/2 ページ)

» 2014年10月31日 11時05分 公開
[馬本隆綱,EDN Japan]
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510MHz帯域幅を、75dBcを超えるSFDRで測定

 N9040Bは、業界最高レベルの位相雑音性能と、510MHzという広帯域で、高いダイナミックレンジのリアルタイム解析能力を備えている。新開発の局部発振器を搭載することで、位相雑音は−136dBc/Hz(1GHz、10kHzオフセット)および−132dBc/Hz(10GHz、100kHzオフセット)とした。これは、従来の最上位機種に比べて最大100倍の純度である。

N9040Bの外観

 また、分解能が14ビット、サンプリングレートが2.4Gサンプル/秒のA-Dコンバータを新たに開発し搭載している。これによって、最大510MHzの解析帯域幅において、75dBcを超えるスプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)で、信号を測定することが可能となった。これまでのシグナルアナライザは、リアルタイム解析できる帯域幅が160MHz程度であったが、信号処理を行う回路を最適化することで、最大510MHzの広帯域化を実現している。

 操作性も改善している。6Uサイズの筐体に、マルチタッチスクリーン機能を備えた14.1型の大画面ディスプレイを内蔵した。ほとんどのメニュー操作や機能の設定などは2タッチ以下で行えるようにしている。

 参考価格(税別)は、3Hz〜8.4GHz周波数レンジオプション付きモデルが884万9175円より、3Hz〜13.6GHz周波数レンジオプション付きモデルが970万9517円より、3Hz〜26.5GHz周波数レンジオプション付きモデルが1039万346円より。

 なお、N9040Bは、89600 VSAソフトウェアをサポートしている。89600 VSAでは、75種類を超える規格とフォーマットに対応しており、レーダなどの航空宇宙分野や衛星通信システム、5G移動無線システムなどにおける複雑な信号解析も比較的容易に行うことができるという。

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