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力率改善回路搭載のLED照明用AC-DCドライバIC、オン・セミが2シリーズオン・セミコンダクター NCL3008xファミリ他

オン・セミコンダクターは、力率改善(PFC)回路を搭載したLED照明用AC-DCドライバICとして「NCL3008xファミリ」と「NCL30030」の2シリーズを発表した。

» 2014年12月18日 15時55分 公開
[EDN Japan]

 オン・セミコンダクターは2014年12月、力率改善(PFC)回路を搭載したLED照明用AC-DCドライバICとして「NCL3008xファミリ」と「NCL30030」の2シリーズを発表した。

 NCL3008xファミリとして新たに追加したのは、「NCL30085」、「NCL30086」および「NCL30088」の3製品。最大60Wのシングルステージ設計に対応する。いずれも「フライバック型」や「降圧型」、「SEPIC(Single Ended Primary Inductance Converter)型」の電源回路構成に適しているという。疑似共振モードで動作し、幅広い利用環境で高い効率を実現することが可能だ。また、独自の制御方式を採用したことで、一次側からのみ電流を2%以内で細かく制御することができる。

LED照明用AC-DCドライバIC「NCL30088」の外観

 NCL30085とNCL30086は調光機能を備えている。NCL30085は、3段階のログステップ調光(70%、25%および5%)が可能である。ACスイッチのオン/オフを切り替えてコントローラに信号を送り出すことで、LED照明の出力を制御する。NCL30086は、平均LED電流を制御するシングルインプットにより、アナログあるいはPWM(パルス幅変調)調光が可能である。NCL30088は非調光型となっている。3製品とも、ユーザー側で設定可能な電流サーマル・フィードバック機能を備えており、過熱を防止することができる。

 パッケージはNCL30085とNCL30088は8端子SOIC、NCL30086は10端子SOICで供給する。価格は1万個購入時で単価0.35米ドルより。

 一方、NCL30030は2ステージのPFCコントローラと疑似共振フライバックコントローラを内蔵している。最大150Wの出力に対応するなど中電力/高電力のLED照明用途に向ける。独自のマルチプライヤ・アーキテクチャを採用したことで、高調波歪みを抑え、100%近い力率を達成したという。

パッケージは16端子SOICで供給する。価格は1万個購入時で単価0.65米ドルより。

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