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ハードウェアトリガで解析を効率化、CAN FDトリガ&デコードオプションローデ・シュワルツ R&S RTO-K9/RTE-K9

ローデ・シュワルツ・ジャパンは、車載LAN規格「CAN FD」のトリガをハードウェアで処理するCAN FDトリガ&デコードオプション「R&S RTO-K9」および「R&S RTE-K9」を発売した。

» 2015年01月08日 10時00分 公開
[EDN Japan]

 ローデ・シュワルツ・ジャパンは2015年1月、車載LAN規格「CAN FD」のトリガをハードウェアで処理するCAN FDトリガ&デコードオプション「R&S RTO-K9」および「R&S RTE-K9」を発売した。同社製オシロスコープ「R&S RTO/RTE」と組み合わせて用いることで、CAN FDの信号解析を効率よく行うことができる。

 CAN FD(CAN with Flexible Data Rate)は、制御系システムの車載LAN規格として広く利用されている「CAN」をベースに機能拡張された規格である。データフレームあたりのデータ長は、従来の8バイトから64バイトに拡張されている。また、より高速なデータレートで送信することができるため、最大15Mbpsまで高速化できるようになった。このため、新型マイクロコントローラではCAN FDへの対応が始まっている。

 R&S RTO-K9およびR&S RTE-K9は、CAN FDのトリガをハードウェアで処理する。このため、トリガをソフトウェアで処理するオシロスコープに比べて、確認したい信号に対して確実にトリガをかけることができ、作業時間を短縮することが可能となる。また、コントロールフィールドにおけるFDF(FD Format)やBRS(Bit Rate Switch)、ESI(Error State Indicator)に、それぞれトリガを設定することもできるという。

 さらに、R&S RTO-K9およびR&S RTE-K9のデコードスピードは、最大15Mbpsを実現している。これから、データビットレート15Mbpsに対応したマイクロコントローラが商品化されても、今回の製品で解析することが可能だ。CAN-dbcファイルの読み込みにも対応している。この他、諸条件におけるフレームの取り出しを容易に行うことができるサーチ機能などを搭載した。

 価格(税別)はR&S RTO-K9が66万4000円、R&S RTE-K9が56万5000円である。

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