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50Hz〜20kHzの低スイッチング周波数向け低飽和電圧IGBTインフィニオン L5ファミリ

インフィニオンテクノロジーズは、50Hz〜20kHzの低スイッチング周波数向けに、総電力損失を最小限に抑えたIGBTを発表した。「TRENCHSTOP 5」薄ウエハー技術をベースとし、導通損失をさらに削減した。

» 2015年02月19日 11時30分 公開
[EDN Japan]

 インフィニオンテクノロジーズは、50Hz〜20kHzの低スイッチング周波数向けに、総電力損失を最小限に抑えた低飽和電圧(VCE(sat))のIGBT「L5」ファミリを発表した。無停電電源(UPS)の他、太陽光発電システムや溶接システム向けのインバータなどの用途に向ける。

「TRENCHSTOP 5」薄ウエハー技術

 L5ファミリは、「TRENCHSTOP 5」薄ウエハー技術をベースとし、キャリア分布をより最適化することで、本来低い導通損失をさらに削減した。VCE(sat)の典型値は25℃/1.05Vと高効率で、従来の「TRENCHSTOP IGBT」と比べて、NPC 1トポロジの場合で最大0.1%、NPC 2トポロジで最大0.3%の効率化が可能になった。

 VCE(sat)は正の温度係数を持つため、高効率性を維持するだけでなく、並列接続も容易にできる。さらに、総スイッチング損失を25℃で1.6mJまで抑えた。

 業界標準の「TO-247」3ピン パッケージから提供を開始し、今後、さらに広範囲な効率化が求められるアプリケーション向けに「TO-247」4ピン ケルビンエミッタ パッケージも提供する予定。4ピン パッケージでは、3ピン パッケージと比べてスイッチング損失を20%低減できるという。

左=TO-247-4-L5 / 右=TO-247-650V-L5

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