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特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2015年04月22日 10時00分 公開

最新仕様でIPv6をサポート:Bluetooth 4.2 インターネット接続機能を理解する (3/4)

[Martin Woolley(Bluetooth SIG),EDN Japan]

IoT時代ではIPv6が理想的

 IoT時代の到来でセンサーや接続デバイスの数が指数関数的に伸びる可能性を考慮すると、大規模なアドレス空間を利用できるIPv6は理想的なプロトコルです。さらに、IPv6は処理能力が非常に限られている、または本格的なオペレーティングシステムを持たないセンサーネットワークのアプリケーションやノードに、特に適したツールを提供しています。

photo 図3 IPv6 over Bluetooth LEのプロトコルスタック

 図3は、IPSPを含むIPv6 over Bluetooth LEのプロトコルスタックを示しています。UDPやTCPがトランスポート層プロトコルの例として挙げられますが、このプロトコルスタックでは、IPv6上で動作する、それ以外の上位層プロトコルを使用することができます。6LoWPAN層はBluetooth LE L2CAP層(下位層の無線で処理できない大きさのパケットセグメント化および再組立を受け持つ)の上位で実行されます。IPv6はL2CAP専用チャネル機能に依存しているため、これが動作するにはBluetooth 4.1以降のバージョンが必要となります。

 全ての端末の管理を、IPv6経由で遠隔から行えるので、IPv6は大規模な商工業施設での導入に非常に便利になります。エンド・ツー・エンドのIPv6接続性により、IT資産の追跡と管理が行いやすくなるでしょう。例えば、クラウドプラットフォーム経由で工業コンビナート施設のヒートポンプや制御バルブの遠隔管理が行えるようになります。

 こうしたサービスによって、開発者は、IPv6接続性の直接のメリット以上の付加価値を得られます。データへのアクセスおよび制御機能によって、ユーザーは、IoTが実現するあらゆるメリットを享受できることになります。また、サービスプロバイダは、消費者や企業に刺激的な新しいクラウドサービスを提供するためにそれらデータを活用でき、競争力を大きく高められる可能性があります。

 IPv6によって、Bluetoothデバイスは、Smartデバイスの広範なエコシステムに参加できるようになります。ユーザーは、メンバーシップが定義されたRESTful APIとHTTP Proxy Service経由でクラウドからBluetooth Smartデバイスにアクセスできます。IPv6はSIGメンバにとって追加オプションでしかありません。これにより開発者は、パーソナルエリアネットワークを単純につなぐだけでなく、さらに広範なIoTに到達するソリューションを作成できるようになります。

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