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帯域幅2.5GHzの16ビット RF D-Aコンバーターアナログ・デバイセズ AD9162

アナログ・デバイセズは、16ビット RF D-Aコンバーター「AD9162」を発表した。−82dBc SFDRのダイナミックレンジにより、ダイレクトRFから6GHzまでの周波数帯信号を同期できる。

» 2016年07月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]

2xのインターポレーターを搭載

RF D-Aコンバーター「AD9162」

 アナログ・デバイセズは2016年7月、帯域幅2.5GHzの16ビット RF D-Aコンバーター「AD9162」を発表した。4Kなどの超高精細(UHD)テレビ放送を多チャンネルにわたってストリーミングやダウンロードができ、高速で快適な視聴が可能になるという。

 AD9162は、通信サービスの国際規格「DOCSIS 3.1」の将来的な任意要件として規定された、1.794GHzを約40%上回る2.5GHzの帯域幅を備えている。サンプリングレートは最大12Gサンプル/秒。コンバーター設計の変更が必要なく、開発期間と開発リソースを低減しつつ、次世代ネットワークへのアップグレードや容量拡張に対応できるという。

 −167dB/Hz NSDで−82dBc SFDRのダイナミックレンジにより、ダイレクトRFから6GHzまでの周波数帯信号を同期できる。IFからRFへのアップコンバージョン段階と局部発信器の生成が不要で、基地局の部品点数やサイズ、消費電力などを削減できる。

 また、2xのインターポレーター「FIR85」を搭載した。データレートやコンバータークロッキングが低い場合でも、システム全体の消費電力を削減し、フィルタリング要件を緩和する構成を可能にした。ミックス動作モードでは、第2、第3ナイキストゾーンのRF搬送波を最大7.5GHzまで再生成できるとしている。

 AD9162は、8×8mmと11×11mmのCSP-BGAパッケージで提供され、1000個購入時の単価は150米ドル。既に、サンプルと量産出荷を開始している。

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