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位相ジッタ57フェムト秒の差動出力水晶発振器日本電波工業 NP3225S

日本電波工業は、位相ジッタ57フェムト秒のLVDS差動出力水晶発振器「NP3225S」シリーズを開発した。低ジッタ基準クロックに対するニーズが高い、モバイル高速通信やシリアル通信での用途を見込んでいる。

» 2018年07月03日 09時00分 公開
[EDN Japan]

業界最高レベルの低位相ジッタ

 日本電波工業は2018年6月、3225サイズ(3.2×2.5×1.0mm)のLVDS差動出力水晶発振器「NP3225S」シリーズを開発、サンプル出荷を開始した。量産は同年12月を予定している。

LVDS差動出力水晶発振器「NP3225S」シリーズ

 NP3225Sは、フォトリソグラフィ技術を用いて同社が開発した、公称周波数範囲100〜170MHzの基本波水晶振動子に、低ノイズ設計された差動発振用ICを採用したものだ。これにより、フロア雑音−162dBc/Hz、12k〜20MHzでの位相ジッタ57フェムト秒(156.25MHz)を達成した。

位相雑音特性データ例(クリックで拡大)

 電源電圧は3.3V、総合周波数許容偏差は最大±50×10-6、動作温度範囲は−40〜85℃となる。

 同シリーズは、低ジッタ基準クロックに対するニーズが高い、5G(第5世代移動通信)やLTEなどのモバイル高速通信、SONET/SDH、10GビットEthernet、SATA、PCI-Expressなどのシリアル通信での用途を見込んでいる。

 また、同社では、同製品に用いた技術を今後はPECL出力、HCSL出力の製品にも展開していく。

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