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IoT向け超低消費電流ボルテージレギュレーターリコー電子デバイス RP124シリーズ

リコー電子デバイスは、IoT(モノのインターネット)機器向けに超低消費電流ボルテージレギュレーター「RP124シリーズ」を発表した。バッテリーモニター機能付きの電源ICで、小型パッケージにより高密度実装を可能にした。

» 2018年07月17日 09時00分 公開
[EDN Japan]

外付け抵抗不要のバッテリーモニター機能

 リコー電子デバイスは2018年7月、IoT(モノのインターネット)機器向けに、超低消費電流ボルテージレギュレーター「RP124」シリーズを発表した。バッテリーモニター機能付きの電源ICで、小型パッケージにより高密度実装を可能にした。既にサンプル受注を開始しており、1000個購入時の参考価格は150円(税別)。月間200万個の生産を目指す。

超低消費電流ボルテージレギュレーター「RP124」シリーズ。(左)SOT-23-5パッケージ、(右)DFN1212-6パッケージ

 RP124シリーズは、内部でバッテリー電圧を分圧し、バッテリーモニター(BM)端子から出力するため、外付けで抵抗分圧をする必要がない。外付け抵抗の構成パスで発生していたリーク電流を削減でき、入出力コンデンサーを含めたコンデンサー3つで構成可能だ。モニターできる電圧は、バッテリー電圧の3分の1または4分の1で選択できる。

基本回路例

 パッケージは、高密度実装を可能にする1.20×1.20×0.40mmのDFN1212-6を採用。また、2.90×2.80×1.10mmのSOT-23-5も用意し、幅広い用途に対応できる。

 無負荷時の消費電流は0.3μAで、IoT機器の長時間駆動に貢献する。入力電圧は1.7〜5.5V、出力電流100mA。出力電圧は1.2〜3.6Vにおいて0.1Vステップで選択でき、出力電圧精度は±0.8%だ。バッテリーモニター機能追加による回路消費電流の増加は0.1μAで、従来技術に比べてシステム全体の消費電流を大幅に削減できる。

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