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PFCとHBを搭載した共振コントローラーICインフィニオン ICL5102

インフィニオンテクノロジーズは、電源と照明ドライバのために設計された共振コントローラーIC「ICL5102」を発表した。DSO-16パッケージ内にPFC(力率改善)とハーフブリッジコントローラーが組み合わされている。

» 2018年07月30日 09時00分 公開
[EDN Japan]

電源と照明ドライバ向けに設計

 インフィニオンテクノロジーズは2018年7月、電源と照明ドライバのために設計された共振コントローラーIC「ICL5102」を発表した。サンプルとレファレンスデザインは提供開始しており、製品は2018年第2四半期から出荷予定だ。

共振コントローラーIC「ICL5102」

 ICL5102は、産業用照明と道路照明用のLEDドライバなどに適している。DSO-16パッケージを採用し、PFC(力率改善)とハーフブリッジコントローラーを組み合わせた。

 PFCコントローラーは、ブラウンアウト検出、軽負荷動作のために調節できる全高調波歪(THD)、力率改善を備える。バス電圧検出精度に優れており、4ピンで動作可能だ。

 共振ハーフブリッジコントローラーは、内蔵コアレストランスを使った650Vのハイサイドドライバを搭載。同ドライバは最大動作周波数500kHzに対応し、デッドタイムを250〜750ナノ秒で自動調整する。また、過負荷や短絡、BUS、ハーフブリッジ、出力低電圧、過電圧、過熱を検出できる。内蔵の容量モードレギュレーターにより、進相モードでの動作を防止する。

 ICL5102は入力電圧が70〜325VACで、待機電力はアクティブバーストモードにより300mW未満に抑えた。また、100μA未満で500ミリ秒の高速起動に対応する。全高調波歪は3.5%未満、効率は共振トポロジーにより最大94%を達成している。同製品は、オフラインのAC-DC電源や液晶テレビなどにも使用できる。

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