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» 2019年03月06日 11時00分 公開

DC-DCコンバーター活用講座(24) 入力および出力フィルタリング(3):フィルターレイアウトを考える (1/3)

今回は、フルフィルタリング機能を備えたDC-DCコンバーターの回路および、フィルターレイアウトについて解説します。

[Steve Roberts(RECOM),EDN Japan]

フルフィルタリング

 同相チョークは、同相干渉対策のために1次側に使用することもできます。差動入力電流干渉は、同相電流干渉に比べて非常に大きな値になることがあるので(突入電流と反射リップル電流)、この方法は、同相入力電流対策としてではなく、要求頻度の高いEMC要求を満たす方法として有望です。フルフィルタリング機能を備えたDC-DCコンバーターの回路を図1に示します。

フルフィルタリング機能を備えたDC-DCコンバーター 図1:フルフィルタリング機能を備えたDC-DCコンバーター (クリックで拡大) 出典:RECOM

 注意すべき点は、多くのアプリケーションでは、図2(=前回図9再掲)に示す部品が全て必要なわけではないということです。部品を追加すると、それがいかなるものであっても全体的な効率は低下するので、フルフィルターの使用は必要な場合だけに限ってください。一部のアプリケーションでは、入力コンデンサーC3と1個または複数の同相コンデンサーCCMだけで、十分にEMC要求を満たすことができます。

組み合わせDC-DC出力フィルターとしての同相チョーク 図2:組み合わせDC-DC出力フィルターとしての同相チョーク 出典:RECOM ※前回図9再掲

 部品数を減らすために、接続構成を変えることによって、同相チョークを差動インダクターとして使用することができます。これは、CMC1=L1および、CMC2=L2にできることを意味します。これは、合計4つのインダクターに対して2つのピックアンドプレース・リールしか必要としないので、SMDチョークを使用する場合には特に有効です。しかし、同相チョークはこのような用途のために設計されているわけではないので、この方法が有効なのは一定の条件下に限られます。

同相チョークを差動インダクターとして使用 図3:同相チョークを差動インダクターとして使用 出典:RECOM
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