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» 2019年03月06日 11時00分 公開

DC-DCコンバーター活用講座(24) 入力および出力フィルタリング(3):フィルターレイアウトを考える (3/3)

[Steve Roberts(RECOM),EDN Japan]
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対処方法

 PCBの設計者にとって、図6に示すような結論をもたらします。すなわち、コンデンサーのグラウンド端子のESL値はできるだけ低く抑える必要があるということです。グランドプレーンへの電気的接続は1つのビアだけでは不十分で、DCインピーダンスとACインピーダンスを減らすために複数のビアを使う必要があります。

複数ビアによるグラウンド終端 図6:複数ビアによるグラウンド終端 出典:RECOM

 インダクターに関しては、接続配線が長くても合計インダクタンスが大きくなるだけなので配線の長さは問題となりませんが、一般に、あらゆる干渉をできるだけその発生源の近くで抑制することは、望ましい対処方法です。

 全てのフィルターレイアウトにおいて、回路に流れ込む電流に注意を払う必要があります。ループに流れ込む全ての電流は電磁場を発生させ、それが回路の他の部品にノイズを発生させる可能性があります。グランド構造は、全てのグランド電流が1つの点に流れ込むスター型とするのが理想的です。ループが形成されるのを避けられない場合は、ループ面積をできるだけ小さくする必要があります。しかし、適切なPCBレイアウトと部品選択を行なえば、極めて良好な結果が得られます。

フィルタリング前後の干渉例 図7:フィルタリング前後の干渉例 出典:RECOM

⇒「DC-DCコンバーター活用講座」連載バックナンバーはこちら


執筆者プロフィール

Steve Roberts

Steve Roberts

英国生まれ。ロンドンのブルネル大学(現在はウエスト・ロンドン大学)で物理・電子工学の学士(理学)号を取得後、University College Hospitalに勤務。その後、科学博物館で12年間インタラクティブ部門担当主任として勤務する間に、University College Londonで修士(理学)号を取得。オーストリアに渡って、RECOMのテクニカル・サポート・チームに加わり、カスタム・コンバーターの開発とお客様対応を担当。その後、オーストリア、グムンデンの新本社で、RECOM Groupのテクニカル・ディレクタに就任。



※本連載は、RECOMが発行した「DC/DC知識の本 ユーザーのための実用的ヒント」(2014年)を転載しています。

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