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» 2019年05月08日 11時00分 公開

Wired, Weird:突然タンタルコンが燃えた ―― バッテリーを逆接した基板の修理(1) (2/3)

[山平豊(NSS九州),EDN Japan]

修理を引き受け、基板の実物を確認

 投稿者へICの型名や故障した製品名称を教えてほしいと依頼したが、いろいろ都合があるらしく、なかなか基板の情報が得られなかった。何度か掲示板経由でアドバイスを送ったが、投稿者は修理用のテスターの持ち合わせがないらしい。これは困った。投稿者は電子回路の初心者らしく、BBSを通じてのオンラインでの修理支援は難しいと思われた。10回ほどBBSでのやりとりを行った結果、投稿者からこの基板の修理を依頼された。

 この不良解析はバッテリーを逆に接続したら、基板がどのように破損するのか確認するよい機会になるだろう。そこで、修理を引き受ける条件として、本連載に修理の経過や結果を紹介するということを申し出たら、投稿者(修理依頼主)からの承諾があり修理を引き受けることにした。

 それから数日後、コントロール基板が送られてきた。早速、バッテリー端子とポンプ端子の接続を確認した。図3に示す(図3では破損したトランジスタとタンタル電解コンデンサーを交換している)

図3:投稿者から送られてきた基板(=下)と、電源部の回路メモ(=上)(クリックで拡大)

 図3の上側にメモで電源部の接続図を書いたが、バッテリーを逆接続すると、パワーMOSFETの保護ダイオードとSBD(ショットキーバリアダイオード)を通して逆方向に電源が短絡される。電流制限抵抗が回路上にはないのでパターンに10A以上の過電流が流れ、過熱してパターンが断線したことが分かった。

 また、基板にはCMOSロジックICとブラシレスDCモーターのコントロールICも実装されていたので、この2つのICにも逆電流が流れたようだ。

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