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» 2019年06月07日 11時00分 公開

Wired, Weird:あれもこれも部品が壊れている…… バッテリーを逆接した基板の修理(2) (2/4)

[山平豊(NSS九州),EDN Japan]

波形は正常。おそらく、動くはずだが……

 MC4093は76Hzのパルス波形で、MC33035は28kHzの掃引波形だ。MC33035の電源電圧は12VでRef電圧は半分の6Vで正常だった。

図4:詳細な「MC4093」(左)と「MC33035」(右)の発振波形

 MC33035の主要ポイントの波形を確認した。図5にMC33035の端子情報を再掲する。

図5:「MC33035」の端子情報【再掲】

 図5で7番ピンのOutput Enableのレベルは基板にある端子台のWell Sensorの端子を短絡するとHighになり、ICの動作が可能になるようだ。この基板は、水中ポンプ用制御基板であり、水位が低いとポンプを動作させてタンクに水を入れ、水位がフルになったらポンプを停止させるように設計されていると思われた。9番ピンの電流センス端子は無負荷なのでLowのままだった。正確な動作を確認するには負荷のポンプとセンサーをつなぐ必要があるようだ。

 19ピンのCB出力端子が100Ωの抵抗を通してポンプ電源を生成するFETのゲートに接続されていたが、Enable端子がHighになっても、CB出力はLowのままだった。ここにパルスが出ればFETがスイッチングしてコイルに電流を流し、電解コンデンサーを充電してポンプ電源が生成されるはずだ。この電圧はボリュームで調整できるようだ。IC1の左にあるボリュームを図6に示す。

図6:IC1の左にあるボリュームの様子

 このレベルまで動いているので、今後はポンプとセンサーを接続してMC33035の信号を調べながら、全体動作を確認すべきだろう。交換したICは正常に動作していたので、その旨を修理依頼主へ報告して、基板を返却してポンプの動作の確認を依頼した。

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