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Arm Cortex-M搭載の汎用デュアルコアマイコンSTマイクロ STM32H7

STマイクロエレクトロニクスは、Arm Cortex-M搭載の汎用32ビットマイクロコントローラー「STM32H7」を発表した。最大2Mバイトのフラッシュメモリと最大1MバイトのSRAMを内蔵している。

» 2019年07月02日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2019年6月、Arm Cortex-M搭載の汎用32ビットマイクロコントローラー「STM32H7」を発表した。最大2Mバイトのフラッシュメモリと最大1MバイトのSRAMを内蔵し、リアルタイム性能やAI(人工知能)処理が求められる産業機器、ヘルスケア機器などに活用できる。

汎用32ビットマイクロコントローラー「STM32H7」

2つのCortex-Mを搭載

 STM32H7は、最高動作周波数480MHzのCortex-M7と同240MHzのCortex-M4の2つのマイクロプロセッサを搭載する。このデュアルコアアーキテクチャにより、リアルタイムの制御機能や通信機能と切り離してユーザーインタフェースのコードを開発でき、コード開発の簡略化と開発期間の短縮につながる。

 また、効率的なL1キャッシュとフラッシュメモリアクセラレーターが組み込まれ、内蔵のフラッシュメモリからの命令実行で、1327 DMIPSおよび3224 CoreMarkを記録。各プロセッサは専用の電源ドメインで動作し、必要がない時には個別に電源をオフにできる。

 セキュリティ機能として、暗号鍵やセキュアファームウェアインストール(SFI)などの専用セキュリティサービスも組み込まれている。他に、フラッシュメモリやRAM用のエラー修正コード(ECC)、16ビットA-Dコンバーター、イーサネットコントローラーと複数のFD-CANコントローラーによる通信ゲートウェイ機能、高精度の波形を生成する高分解能タイマーなどを備える。

 現在サンプルを出荷中で、WLCSPなどの幅広いパッケージオプションを用意する。大量購入時の単価は約8.19米ドル。ファームウェアパッケージや開発ボードなども提供している。

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