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消費電流5.0μAの車載用LDOレギュレーターエイブリック S-19213、S-19214シリーズ

エイブリックは、超低消費電流と高出力電流を両立する、車載用LDOレギュレーター「S-19213」「S-19214」シリーズを発売した。自己消費電流が5.0μAと低いことから、バッテリーへの負荷を最小限に抑える。

» 2019年08月13日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 エイブリックは2019年7月、超低消費電流と高出力電流を両立する、車載用LDO(Low Drop Out)レギュレーター「S-19213」「S-19214」シリーズを発売した。

車載用LDOレギュレーター「S-19213」「S-19214」の概要(クリックで拡大)

 S-19213とS-19214は、出力電流がそれぞれ500mA、1000mAで、負荷の高いさまざまなアプリケーションに使用できる。両シリーズともに過渡応答性能を損なうことなく、低自己消費電流5.0μAを達成。これにより、バッテリーへの負荷を最小限に抑える。また、入力電圧36V、定格45Vと高耐圧のため、12V鉛バッテリーに直結できる。

電源設計の負荷を軽減しつつ、自由度を向上

 両シリーズは、外部調整端子により出力電圧を1.8〜30Vの間で設定できる。開発中に電圧変更が生じても容易に対応できるため、電源設計の負荷を軽減する。また、出力電圧精度が±1.5%と高いことから、電源設計時の自由度を向上する。

 低温、常温、高温の三温度テストを実施済みで、PPAP(生産部品承認プロセス)に対応する。AEC(車載電子部品評議会)による各種信頼性規格「AEC-Q100」にも対応予定だ。過酷な環境で使用可能なことから、車内電装アプリケーションの定電圧電源や、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ABSなどの車載用途に適している。

 出力トランジスタの過電流を制限する過電流保護回路や、検出温度170℃のサーマルシャットダウン回路、オンオフ回路を内蔵する。動作温度範囲は−40〜+125℃。TO-252-5Sパッケージで提供する。

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