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映像データの長距離伝送が可能なチップセットザインエレ THCV241A、THCV242

ザインエレクトロニクスは、MIPI CSI-2インタフェースに直結できる、V-by-One HSチップセット「THCV241A」「THCV242」の量産出荷を開始した。映像信号の長距離伝送に対応する。

» 2019年08月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ザインエレクトロニクスは2019年8月、MIPI CSI-2インタフェースに直結できる、V-by-One HS(ギガビットシリアルインタフェース)チップセット「THCV241A」「THCV242」の量産出荷を開始した。

トランスミッタIC「THCV241A」(左)、レシーバーIC「THCV242」(右)

 THCV241Aは、最大4レーンのMIPI CSI-2映像信号をシリアライズし、1レーンのV-by-One HS映像信号へ変換するトランスミッタIC。スペクトラム拡散クロック発生器(SSCG)を内蔵する。THCV242は、最大2カメラ、2レーンのV-by-One HS映像信号をMIPI CSI-2映像信号にデシリアライズするレシーバーICとなる。 

映像信号の長距離伝送に対応

 両製品は、MIPI CSI-2インタフェースの高速信号をV-by-One HSインタフェースへ変換/シリアライズ化することで、信号の長距離伝送を可能とする。例えば、信号の伝送距離を15mまで伸ばすことができるという。また、1つの映像データを複製し、2つの異なる後段ICへ分配することも可能だ。

 最大レート4Gビット/秒のV-by-One HS出入力を持ち、1080p60フレーム/秒のカメラ映像信号を1対のツイストペアケーブルもしくは1本の同軸ケーブルで送受信できる。I2CやGPIO信号をブリッジ可能なSub-Linkも備える。

 電源電圧は1.7〜3.6V、1.1〜1.3V、−40〜+105℃の温度範囲で動作する。GPIOなどの低速信号を双方向に伝送する機能も搭載しており、ニーズに合った伝送路方式を選択できる。

 THCV241Aは5×5mmのQFN40パッケージ、THCV242は9×9mmのQFN64パッケージで提供。ドライブレコーダーや監視カメラ、工業用カメラ、医療用カメラなどの用途を見込む。

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