メディア
連載
» 2019年10月08日 11時00分 公開

Wired, Weird:ポイントは“負電源” ―― 高性能温度調整器の修理 (3/3)

[山平豊(NSS九州),EDN Japan]
前のページへ 1|2|3       

無事に正常動作を確認

 最後に温度センサーPT-100で機器の温度表示を確認した。PT100の23℃に相当する110Ωの抵抗をセンサーの代わりに接続すると「22.4℃」と表示され、温度の変換動作も正常だった。図8に示す。(パネルの下側の製品名は消している。下の部品は外した電解コンデンサだ)

図8:正常に数値が表示されることを確認。写真手前は取り外した電解コンデンサー

不良を招きやすいアナログ用電源

 この温調器は高性能で柔軟性がある温調器だ。筆者が半導体製造装置の設計を担当しているときによく使ったが、この温調器のおかげで装置の性能が格段に向上した記憶がある。

 ちなみに、このメーカーの担当者を知っているので、一般的な修理価格を電話で聞いてみたら、定価で1万円を超えるという。ちょっと高すぎるように思えた。温調器には複数のアナログとデジタルの電源がある。温調器の故障は電源の劣化が原因となりやすい。特にアナログ用の電源電圧レベルの低下やリプルの劣化で、表示不良や動作不良になりやすい。なお交換した表面実装タイプの電解コンデンサーは固体ではなく電解液を使っており電源の不良原因になりやすい。

 基板に実装されている電源回路を調べて、アナログ用電圧のレベルやリプルを確認すれば不具合箇所はほぼ見つかる。筆者のこれまでの経験では100%近くの温調器が修理できている。

⇒連載「Wired, Weird」バックナンバー

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

EDN 海外ネットワーク

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.