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IoTデバイスとデータを守るセキュアフラッシュメモリウィンボンド・エレクトロニクス W77Qシリーズ

ウィンボンド・エレクトロニクスは、セキュアフラッシュメモリ「W77Q」シリーズを発表した。既存のPCBやブートコードの変更は不要で、標準SPI NORフラッシュメモリと置き換え可能だ。

» 2020年03月19日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ウィンボンド・エレクトロニクスは2020年2月、標準SPI NORフラッシュメモリと互換性を持つセキュアフラッシュメモリ「W77Q」シリーズを発表した。既存のPCBやブートコードを変更することなく、IoT(モノのインターネット)機器にエンドツーエンドのセキュリティを提供できる。現在、32Mビット版のサンプルを提供中だ。

セキュアフラッシュメモリ「W77Q」シリーズ

標準SPI NORフラッシュメモリと置き換えが可能

 W77Qシリーズは、セキュアフラッシュメモリ「TrustME」ファミリーの新製品。業界標準パッケージとピン配列を採用し、非セキュアな標準SPI NORフラッシュメモリと置き換えが可能だ。

 動作周波数はシングルトランスファーレートで133MHz、ダブルトランスファーレートでは66MHz。20年間の長期データリテンションと、10万回のプログラム、イレースサイクルに対応する。−40〜+105℃の温度範囲で動作する。

 コモンクライテリアEAL2、Security Evaluation Standard for IoT Platforms(SESIP)、Arm Platform Security Architecture(PSA)セキュリティ仕様に準拠。民生機器や産業機器の出荷後にセキュアブート、保護、異常検知、回復といったレジリエンス、OTA(over-the-air)アップデートやデバイス認証などのセキュリティ機能を必要性に応じて有効化できる。

 さらに、暗号理論に基づいたセキュアな書き込みプロテクション機能、エンドツーエンドの暗号化や認証データ転送、フェイルセーフ機能やセキュアな共通鍵管理など段階的なセキュリティ機能を有する。

 デバイスの正当性や完全性(Root-of-Trust)、セキュアなデータストレージやデータ転送機能をハードウェアレベルで提供し、IoTデバイスやユーザーデータの保護に貢献する。

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