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3D機能を構築できる統合IR投光イルミネーターams Merano Hybrid

amsは、IRレーザーエミッタとレーザードライバ、光学部品、目の保護監視などを統合した投光イルミネーター「Merano Hybrid」を発表した。小型で携帯電話機にも組み込みやすく、3Dセンシング技術での利用を見込む。

» 2020年03月23日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 amsは2020年3月、IR(赤外線)レーザーエミッタとレーザードライバ、光学部品、目の保護監視機能などを統合した投光イルミネーター「Merano Hybrid」を発表した。小型でモバイル機器に組み込みやすく、ToF(Time of Flight)などの3Dセンシング技術での利用を見込む。現在、サンプル注文に対応している。

IR投光イルミネーターモジュール「Merano Hybrid」

VCSELエミッタ、目の保護監視専用フォトダイオードなどを統合

 Merano Hybridは、940nmのVCSEL(垂直共振器面発光レーザー)エミッタ、レーザーの動作を制御するドライバ、ビームを形成するレンズと拡散板などを組み合わせている。目の保護監視専用のフォトダイオードとインターロックループも統合しており、OEMが目の保護に向けた追加設計作業をする必要がない。

 光出力は2Wで、照野は51×64度。フットプリントを5.5×3.6×3.7mmと小型化し、携帯電話機の筐体にも組み込みやすくしている。節電効果も高く、携帯電話機のバッテリー消費を抑え、システムの電力管理の負担を軽減する。

 レーザー出力の高速調節が可能で、より鮮明で詳細な3D深度マップを提供できる。これにより、測定アプリとカメラを組み合わせて3Dカメラを構築したり、動画に独創的な映像効果を追加することも可能だ。携帯電話機の顔認識システムをはじめ、AR(拡張現実)、3D物体スキャン、3D画像レンダリング、その他産業やオートモーティブ向けの用途を見込む。

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