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低ジッタのI2Cプログラマブル水晶発振器シリコン・ラボ Si54x、Si56xシリーズ

シリコン・ラボラトリーズは、低ジッタで任意周波数に対応する、水晶発振器および電圧制御水晶発振器「Si54x」「Si56x」Ultraシリーズを発表した。柔軟なクロック合成を必要とする、光モジュールやラインカードに適する。

» 2020年10月07日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 シリコン・ラボラトリーズは2020年9月、低ジッタで任意周波数に対応する、水晶発振器(XO)および電圧制御水晶発振器(VCXO)「Si54x」「Si56x」Ultraシリーズを発表した。周波数に柔軟なクロック合成を必要とする、光モジュールやラインカードに適している。

水晶発振器「Si54x」「Si56x」Ultraシリーズ

200k〜3GHzの範囲で80フェムト秒の低ジッタ

 周波数範囲は200k〜3GHzで、全領域において整数周波数および小数周波数で最低80フェムト秒のジッタ性能を備える。出力周波数は、シングル、デュアル(2周波数切り替え)、クアッド(4周波数切り替え)、I2Cによる任意設定の4種類を用意する。パッケージは2.5×3.2mm、3.2×5.0mm、5.0×7.0mmの3種類から選択でき、従来製品とピンおよびパッケージの互換性を有する。

 動作寿命は20年間で、±20ppmの安定性を保証している。電源フィルタリング機能を内蔵し、効果的に電源ノイズを除去する。供給電圧は1.8〜3.3V、温度範囲は−40〜+85℃だ。

 ジッタマージンを確保したことで、データセンターの相互接続、光トランスポート、放送ビデオ、テストや測定などに適する。ネットワーク帯域幅とデータレートの高速化の需要が高まる中、400G、600G、800Gの光モジュールや、56G、112G SerDesクロッキングへの適応を見込む。

 既にサンプル品と量産品を販売しており、汎用の評価ボード「Si5xxUC-EVB」も提供している。

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