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LPDDR5搭載のマルチチップパッケージマイクロン uMCP5

マイクロンテクノロジーは、LPDDR5 DRAMを搭載した、UFS規格対応のマルチチップパッケージ「uMCP5」を発売する。LPDDR5 DRAMに加え、NANDフラッシュ、UFS 3.1コントローラーを搭載し、5G対応スマートフォンなどで利用できる。

» 2020年10月30日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 マイクロンテクノロジーは2020年10月、UFS(ユニバーサルフラッシュストレージ)規格対応のマルチチップパッケージ「uMCP5」を発売すると発表した。LPDDR5(低電力DDR5)DRAMを搭載し、処理データ量が増加する5G(第5世代移動通信)対応スマートフォンなどで利用できる。

UFS規格対応のマルチチップパッケージ「uMCP5」

 uMCP5は、LPDDR5 DRAMに加え、NANDフラッシュ、UFS 3.1コントローラーを搭載。LPDDR5はLPDDR4に比べて電力効率が約20%向上し、UFS 3.1はUFS 2.1に比べて消費電力を約40%削減しており、電力消費の激しいAI(人工知能)、AR(拡張現実)、ゲームなどの使用でバッテリー駆動時間を延長できる。

 

消費電力40%削減、平均ダウンロード速度が20%向上

 また、前世代のUFS 2.1規格製品に比べ、平均ダウンロード速度は20%向上。メモリ帯域幅は6400Mビット/秒で、前世代比で50%向上している。帯域幅が広がったことで、スマホでもAIを活用した高度な画像処理が可能になるという。

 ストレージインタフェースもUFS3.1に準拠しており、前世代品と比較してシーケンシャル読み込み性能が2倍、書き込み性能が2割高速化した。耐久性も向上し、P/Eサイクル5000回を記録している。

 uMCP5を使用すれば、LPDDR5とUFSを別個に搭載した場合よりもプリント基板面積を55%節約できるとおいう。既に量産準備を完了しており、ストレージ容量とDRAM容量がそれぞれ128Gバイトと8Gバイト、128Gバイトと12Gバイト、256Gバイトと8Gバイト、256Gバイトと12Gバイトの4種類の組み合わせで提供する。

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