メディア
連載
» 2020年12月09日 11時00分 公開

Wired, Weird:タッチパネルの修理(2)―― 操作位置ズレの原因「電源基板」を修理 (1/2)

前回に続き、バックライトが薄くなり、タッチパネルの操作位置にずれが出てしまったタッチパネル「MT-250」の修理の様子を報告する。

[山平豊(NSS九州),EDN Japan]

⇒連載「Wired, Weird」バックナンバー

 前回に続き、バックライトが薄くなり、タッチパネルの操作位置にずれが出てしまったタッチパネル「MT-250」の修理の様子を報告する。前回は、LEDバーを自作してうまくバックライトを修理することができた。

 ただ、自作したLEDバーを組み込み、DC24V電源を接続して明るさを確認していたらなぜかバックライトが点滅してしまった。そして、消費電流が通常の5倍以上に相当する1Aを超えてしまい、電気部品が燃える臭いがしたので、慌てて24V電源を切った。どうやら、もう1つの不良である「操作位置のズレ」の原因が表に出てきたようだ――。

 そこで、焼けて臭いがした部品を探すため、タッチパネルを分解した。図1に示す。

図1:タッチパネルを分解した様子。左がパネル部、右は制御基板

 図1の左側が液晶のパネル部で、右側が制御基板だ。右下の緑と灰色の配線は冷陰極感のバックライトの代わりに自作したLEDバーの配線だ。右側の制御基板の下の電源基板に焼損した部品があると思われたので電源基板を取り出し、目視で詳細に確認した。図2に示す。

図2:焼損した電源基板の部品

 電源基板を確認すると2つのDC-DCコンバーターの回路があった。部品面のシルク印刷を確認するとDC12VとDC5Vの文字が見えた。2つのDC-DCコンバーターで24Vの電源から12Vと5Vの電源を生成していた。電源基板を詳細に確認すると左図の赤枠で示した2つのトランジスタが焼損していることが分かった。またその左側にあるDC-DCコンバーターICの「M036A」とシルク表示がある部品の近くにも過熱した跡が見えた。「M036A」でICのデータシートを検索すると「MC34036A」というDC-DCコンバーターICが見つかった。

 焼損したトランジスタの表面には『6』という文字だけが読めた。基板内を調べて『6』の文字があるSOPトランジスタを探したら1個だけ見つかった。テスターでそのSOPトランジスタの特性を確認したところNPNトランジスタであることが分かった。焼損したトランジスタを取り外し、代わりのNPNトランジスタチップを実装した。なお、焼損したトランジスタは基板に接着されていたので、外すときにバラバラに分裂してしまった。

 トランジスタを交換して電源基板単体にDC24Vを供給したが大きな電流は流れなかった。しかし、MC34036Aから電圧が出力されなかった。部品面のシルク印刷を確認すると、気になる文字が見つかった。それは図2の左図にある『5VE 5VB 5VC』だ。E、B、C……? この文字は何を意味するのか? 読者はすでに気づいたと思う。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

EDN 海外ネットワーク

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.