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タッチセンシング機能搭載の32ビットマイコンルネサス RA2L1グループ

ルネサス エレクトロニクスは、IoT機器のHMI用途向けに、タッチセンシング機能を搭載した32ビットマイクロコントローラー「RA2L1」グループを発表、20製品を発売した。Arm Cortex-M23コアや静電容量式の高性能タッチセンシングユニットを内蔵している。

» 2020年12月11日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2020年12月、IoT(モノのインターネット)機器のHMI(ヒューマンマシンインタフェース)用途向けに、タッチセンシング機能を搭載した32ビットマイクロコントローラー「RA2L1」グループを発表した。同社の32ビットマイクロコントローラー「RA2」シリーズに追加された新製品グループで、20製品を発売、量産を開始した。

32ビットマイクロコントローラー「RA2L1」グループ

 RA2L1グループは、最大48MHz動作のArm Cortex-M23コアを搭載し、最大256Kバイトのフラッシュメモリや32KバイトのSRAM、12ビットA-Dコンバーター、1.0%の高精度オシレーター、各種通信インタフェースなどを内蔵し、BOMコストを抑える。フラッシュメモリは、100万回の消去と書き込みに対応する。

厚いパネル越しのセンシングも可能

 静電容量式の高性能タッチセンシングユニットを内蔵し、タッチノイズ耐性は、放射イミュニティ試験において「IEC/EN61000-4-3レベル4」、伝導イミュニティ試験では「IEC/EN61000-4-6レベル3」の要件を満たし、センシングエラーを最小限に抑える。

 また、タッチセンシングユニットは、厚さ10mm以上のアクリルパネル、ガラスパネル越しでもセンシング可能で、近接の非接触操作や3次元ジェスチャーにも対応するため、衛生面や安全面から接触を減らしたいHMI用途にも適している。

 動作電圧は1.6〜5.5V。動作電流64μA/MHz、スタンバイ電流250nAと低消費電力を誇る。ウェイクアップ時間は5マイクロ秒未満だ。

 さらに、アクティブやスリープ、スタンバイモードに加え、バッテリー駆動機器に適したパワーダウンモードを搭載。パッケージは48ピンから100ピンまで豊富に用意している。

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