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» 2021年04月20日 11時00分 公開

電源は電解コン総取っ換えだけでは直らない! ―― パワコンの修理(1)Wired, Weird(3/3 ページ)

[山平豊(Rimos),EDN Japan]
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苦労の跡が残る基板を観察

 さて、パワーコンディショナーの修理に戻ろう。制御ボックスからネジとコネクターを外し、電源基板や制御基板を取り出した。図4に示す。

図4:電源基板(左)と制御基板、コネクター、端子台

 図4の左は電源基板で右は制御基板とAC100Vのコネクターと太陽電池の端子台だ。端子台は一番上が太陽電池と接続し、下の2つが負荷への電源供給する端子だ。これで基板の入出力の電圧が分かった。しかし、電源基板は漏電対策で部品面とハンダ面の両面ともコーティングされていた。電解コンデンサーが交換されたハンダ面の拡大写真を図5に示す。

図5:電解コンデンサーが交換された箇所のハンダ面

 図5左で電解コンデンサーを交換した跡が付いて汚れている。コーティングされた上からハンダこてを当て電解コンデンサーを無理やり外したため、コーティング材がハンダこての熱で変色したものだ。依頼者はコンデンサーを変えれば直ると思っており、コンデンサーを何とか外し、スルーホールに穴を通して、代わりの部品を1つ1つハンダ付けしていた。この作業を20個の電解コンデンサーで実施していた。ハンダ面全体の写真を図6に示す。

図6:ハンダ面(全景)

 図6はハンダ面の全体の写真だ。この大型の基板に実装された20個の電解コンデンサーをかなりの時間と気力をかけて取り外し代わりの電解コンデンサーを取り付けた依頼者の苦労が身に染みて分かった。なんとしても依頼者の期待に応え、修理完了しなければならないと強く感じた。続きは次回に報告する。

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