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5G通信向けの超低誘電損失LTCC材料日本山村硝子 SK4、BR03、FT7

日本山村硝子は、5G通信向けに、超低誘電損失特性を備えたLTCC基板材料「SK4」「BR03」「FT7」を発売した。サブ6帯やミリ波帯通信で使用する回路基板、フィルターなど、通信部品の基板に適する。

» 2021年05月12日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本山村硝子は2021年4月、5G通信向けに、超低誘電損失特性を備えたLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)基板材料「SK4」「BR03」「FT7」を発売した。サブ6帯(3.6〜6GHz)やミリ波帯(28GHz〜)といった5G通信で使用する回路基板、フィルターなど、通信部品の基板に適する。

誘電損失を大幅に低減

 比誘電率の最適化により、10〜60GHzにおける誘電損失は、SK4が0.0021〜0.0036、BR03が0.0003〜0.0004、FT7が0.0005〜0.0009となる。従来材「GCS71」の誘電損失0.0055〜0.0085と比べると、高周波帯域における誘電損失が大幅に低減した。

超低誘電損失LTCC材料の誘電損失

 抗折強度は、SK4が100MPa、BR03が150MPa、FT7が300MPa。熱膨張係数は、SK4が2.0ppm/℃、BR03が7.1ppm/℃、FT7が10.0ppm/℃としている。

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