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コンデンサー内蔵型の外乱磁場補正3DセンサーTDK HAC 39xyファミリー

TDKは、外乱磁場補正機能を備えた磁気センサー「3D HAL」製品群に、コンデンサー内蔵型の「HAC 39xy」ファミリーを追加した。静電容量330nFまでのコンデンサーを最大2つ搭載できる。

» 2021年06月29日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 TDKは2021年6月、外乱磁場補正機能を備えた磁気センサー「3D HAL」製品群に、コンデンサー内蔵型の「HAC 39xy」ファミリーを追加した。3ピンTO92UFパッケージで提供し、現在はサンプルを出荷中だ。2021年末の量産開始を予定している。

コンデンサー内蔵型の3Dセンサー「HAC 39xy」ファミリー

最大2つのコンデンサーを内蔵可能

 HAC 39xyファミリーは、均一外乱磁場と磁場振幅勾配を含む外乱磁場補正機能を備え、X軸、Y軸、Z軸の磁界を直接計測する3Dセンサーだ。静電容量330nFまでのコンデンサーを最大2つ搭載可能で、PWM、SENT、PSI5インタフェースを備える。

 フェライト製2極磁石により回転角度は最大360度、2極棒磁石により直動位置は最長35mmまで測定できる。2つの独立した角度情報を用いた3D測定も可能だ。2つまでの角度、角速度、磁界振幅、チップ温度などの位置情報を送信できる。

 電源電圧は3.0〜18V、角度精度は±0.5度、検知磁場強度は10〜130mT、温度範囲は−40〜+160℃。ASIL B ready対応ISO 26262に準拠した、SEooC(Safety Element out of Context)に基づいて設計されている。

 プリント回路基板を必要としないため、システムサイズとコストの削減に貢献する。高いESD耐性を備えるとともに、厳しいEMC要件を満たし、バルブやアクチュエーター、ギアシフター、トランスミッションシステムやブレーキストロークの位置検出など、幅広い用途に適している。

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