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回転ブラシが回らなくなった掃除機の修理【後編】Wired, Weird(1/2 ページ)

前回に続き、回転ブラシが回らなくなった掃除機の修理の様子を報告する。前回は、とりあえず動作するところまではこぎ着けたが、完璧な修理とはいえる内容ではなかった。そこで、今回は完璧に近い修理を目指すことにする。

» 2021年10月19日 10時00分 公開
[山平豊(Rimos)EDN Japan]

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 友人から「電動回転ブラシが回らなくなった」と修理を依頼された掃除機は、とりあえずブラシは回るようになった(前回記事参照)。モーター駆動回路の不具合で、21V電源をモーター駆動用の8Vに降圧するコンバーターを挿入する必要があった。だが、接続回路の都合上、分解できた本体側に挿入することが難しく、仕方なくバッテリー電圧を取り出すための抵抗を追加するという少々強引な修理で終わってしまっていた。このままでは抵抗の発熱と、バッテリーの消耗が気がかりな状態であり、完璧に修理できたとは言えそうもない。もう少し、この掃除機を把握し、完璧により近い修理を行う必要がある。

分解が難しそうなモーターヘッドにダウンコンバーターを

 完璧に近い修理を実現するには、モーターヘッドを分解して21V→8Vのダウンコンバーターを回転ブラシ用モーターに取りつけ、追加したマイナス配線の抵抗を取り除かなければならない。これなら電力と発熱を減らせるだろう。しかし、モーターヘッドはがっちり組み立てられており分解するとの不具合が出る可能性が高い。モーターヘッド部の背面の写真を図1に示す。

図1:モーターヘッド部の背面[クリックで拡大]

 図1のモーターヘッドには4個の六角スターネジが使用されていた。可動部分なので、全体的にしっかりと組み立てられている。やはりこの部分は分解したくない。この掃除機の分解例がないかどうかWebで検索しみたところ、YouTubeでこの掃除機のソフトローラークリーナーヘッドの分解・清掃・修理する動画が見つかった。

 この動画を参考にして、コインでモーターのブラシを取り出し、プラスドライバーでモーターのカバーを外して、モーターのケーブルを引き出すことができた。

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