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マルチゾーン検出機能搭載のdToFモジュールams オスラム TMF8820、TMF8821、TMF8828

ams オスラムは、マルチゾーン検出機能を搭載したdToFモジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」を発表した。分割したゾーンごとに複数の障害物を5mの範囲まで検出できるため、LDAFや自動化システムのLiDARセンシングなどに適する。

» 2022年01月18日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ams オスラムは2021年12月、マルチゾーン検出機能を搭載したダイレクトタイムオブフライト(dToF)モジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」を発表した。

dToFモジュール「TMF8820」「TMF8821」「TMF8828」

 新しいdToFモジュールは、検出領域を複数のゾーンに分割し、ゾーンごとに複数の障害物を5mの範囲まで検出して距離を正確に測定する。視野(FoV)を、TMF8820は3×3、TMF8821は4×4、TMF8828は8×8に分割可能だ。FoVは最大63度まで調整できるため、用途に応じてFoVの範囲を切り替え、ゾーンごとに1cmから5mまで検出できる。

光源、光学素子、検出器を1つのデバイスに集約

 1つのデバイスに、940nmの垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)、マルチレンズ光学素子を搭載した高感度単一光子アバランシェダイオード(SPAD)検出器アレイ、ヒストグラム処理用オンチップマイクロコントローラーを集約している。動作温度範囲は−30〜+70℃で、2.0×4.6×1.4mmのOLGAパッケージで提供する。

 環境内を動き回るロボット掃除機などの家庭用ロボットや産業用ロボットにおいて、周囲の物体を認識し、障害物を避けて安全に動作するシステムを構築できる。スマートフォンのレーザー検出オートフォーカス(LDAF)や、PCのユーザー存在検出、産業や家庭向け自動化システムのLiDARセンシングなどに適している。

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