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ワイヤレス給電対応の銅コイル基板を量産対応キョウデン 銅コイル基板

キョウデンは、ワイヤレス給電に対応したトランス用銅コイル基板の量産対応を開始した。EVへのシフトに伴う、ワイヤレス充電システムの急速な普及に対応する。

» 2022年01月25日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 キョウデンは2021年12月、ワイヤレス給電に対応したトランス用銅コイル基板の量産対応を開始したと発表した。

銅コイル基板の3Dフルウェイブ電磁界解析例

 EV(電気自動車)、AGV(無人搬送車)と共に、これらの車両の充電方法の1つであるワイヤレス給電システムも急速に普及している。

 従来のワイヤレス給電システムは、主にリッツ線を同心円状に巻いて積層したコイルを用いる。任意の電気特性を得やすいものの、工数を要すること、巻き方によって特性にばらつきが発生しやすく、コスト高になることが課題だ。

銅コイル基板の量産化で充電インフラの拡充に対応

 銅コイル基板もワイヤレス給電システムに用いられるが、銅コイル基板はリッツ線と比べると特性面に課題があり、電磁界解析による精密な検証や高精度の基板パターン設計、製造が必要となっていた。

 キョウデンは2019年から産学共同で銅コイル基板の開発に携わっており、ワイヤレス給電向け銅コイル基板の試作品開発や、銅コイル基板を用いたトランス基板の量産化を経て、今回の量産対応に至った。

 同社は今後も、EVへのシフトや充電インフラの拡充に対応すべく、顧客の需要に応じた新製品の開発を進める。

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