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USB TCPM実行を可能にするソフトウェアSTマイクロ X-CUBE-USB-PD

STマイクロエレクトロニクスは、ソフトウェア「X-CUBE-USB-PD」を発表した。多種多様な電子機器を設計する際に、最新のUSB Power Delivery(USB PD)機能や互換性に優れたUSB Type-Cコネクターを活用できる。

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USB Power Delivery 3.0への移行を簡略化

 STマイクロエレクトロニクスは2018年6月、同社のマイクロコントローラー上で、USB Type-Cポートマネジャー(TCPM)を実行可能にするソフトウェア「X-CUBE-USB-PD」を発表した。これにより、電源ハブやモバイルバッテリー、PC周辺機器の他、コードレス掃除機、ポータブルスピーカー、照明機器といった小型家電などの設計時に、最新のUSB Power Delivery(PD)機能や互換性に優れたUSB Type-Cコネクターを活用できる。


「X-CUBE-USB-PD」ソフトウェアのイメージ

 X-CUBE-USB-PDは、USB Type-Cポートコントローラーインタフェース仕様に準拠しており、1ポートまたはマルチポート対応のUSB Type-Cポートコントローラーチップを制御する。USB PD仕様のプロトコルレイヤーとポリシーエンジンを実装し、USB PD 3.0への移行を簡略化する。

 ポート当たり1本のI2Cとアラートピンのみを使用し、メモリ使用量が少ないため、マイクロコントローラーで使用するリソースを最小限に抑える。さらに、レジスタマップが標準的なものであるため、接続されたType-Cポートコントローラー機器と相互運用しやすい。

 また、同ソフトウェアは、あらゆるUSB PD 3.0のオプションをサポートする。急速充電機器接続用のプログラマブルパワーサプライや、給電と受電をケーブルの着脱をせずに短時間で切り替えられるファストロールスワップに加え、データ通信と給電の対象を認証済みの機器や充電器のみに制限する認証メッセージの交換などが可能だ。

 X-CUBE-USB-PDは、STマイクロのサイトから無償でダウンロードできる。

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